いつか、いつか宇宙へ行ってみたい。
そう思ったことはないだろうか。私は小さい頃から勉強は嫌いでも宇宙に関する知識を学ぶことは好きだった。
綺麗な星の写真やブラックホールなどの未知の世界に未知の生物に夢を見ていた。
そんな少年・少女心を今も忘れない人にとって面白いニュースが出た。
それは、あるカナダの企業が「宇宙エレベーター」の特許を得たというニュースであった。
「宇宙エレベーターって?」と思う人もいるかもしれないが、その名の通りである。宇宙まで、もしくは宇宙の近くまで行けるエレベーターを指す。
今回計画されているのは、宇宙飛行士が軌道の途中まで乗っていけるほど高い、超高層タワーの建設である。
どんなタワーなの?
完成すれば、このタワーはのドバイにある、ミッションインポッシブルにもでたあのタワー、現在世界で最も高い超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(高さ830メートル)の20倍の高さになるという。
今まで構想されていた宇宙エレベーターとは、実は静止軌道にある静止衛星と地上か海にあるステーションをエレベーターで繋ぐというものだった。
こんな感じ
出典 http://goo.gl/4Z6pcr
「波が来たら?地震が来たら?てっぺんの衛星が何かの破片で壊れたら?」などあまりにも問題が多すぎた。
そこで今できる形の宇宙エレベーターが今回の超超超高層ビルなわけだ。
同社は、高さ20キロのタワーを想定。与圧されたユニットを積み重ねて建設し、屋上に「物資や機器の打ち上げや観光、観測、科学的研究や通信」用のデッキを設置することを計画している。
本当にそんなタワーって作れるの?
誰でもそう思う。
宇宙エレベーターなんて未来的なものが今の技術力で作れるのだろうか?
実はこの、「宇宙エレベーター」自体の構想はかなり昔からあった。
「宇宙エレベーター」は、ロシアの科学者コンスタンチン・ツィオルコフスキーが1895年にフランスの首都パリのエッフェル塔を見て最初に着想していたそうだ。
だがやはり、その当時も技術的な課題がネックとなり、1世紀以上、概念的な段階にとどまっていた。
しかし、現在その時には発明されていなかった「カーボンナノチューブ」という理想的な強度(ダイヤモンドと同じ強度)持つ素材が生み出されている。これにより宇宙エレベーターの実現は大いに”可能”に近づいた。
問題は理論的には強度は、確かにテザーに要求される強度をクリアしているが、それを20キロの高さまで作るということである。
その点に関しての技術は悲しいことにまだない。
しかし、宇宙科学や建築の専門家たちの意見では2030年にはその技術は確立し、そこから着想し始めれば2050年には完成するという。
しかも、物資や機器をエレベーターに載せて地球に近い宇宙空間まで運ぶことで大気抵抗はほぼなくなり、成層圏から宇宙に打ち上げれば燃料も少なくて済むという。
同社は、宇宙飛行の費用を3分の1削減できるとみている
つまり2050年まで、あなたが生きられれば今よりはるかに低コストで宇宙に近づけるかもしれないのだ。
今から貯金しておいても損はない。
宇宙まで行けなくとも、上空2万メートルから見る星空を想像してみよう。
誰が何と言おうと、それは悪くない。
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