今年2015年、5月、私の弟が就職活動を終えた。
出典 http://friends.excite.co.jp/channel/article/899/
皆さんはご存じであっただろうか。2015年の今年から経団連が面接などの選考開始時期を4カ月間、後ろにずらした。これは大学生の学習時間を確保してほしいとの政府要請を受けて採用活動の指針を見直した結果であった。
今までは11月には説明会が始まり、4月スタートであった。
多くの学生は、5,6月には内々定を受けてその後の残りの学生生活を謳歌していた。
だが、冒頭の言葉を思い出して欲しい。
”今年2015年、5月、私の弟が就職活動を終えた”
そう、就活解禁が遅くなったにも関わらず弟は5月の半ばには内定をもらっていた。これは別に弟の自慢をしたいわけではない。
経団連が言っていた時期とかみ合っていないと言いたいのだ。
そこで弟に実際の就職活動の時期についてなど聞いてみた。
2015年の就職活動の現実
Q.実際いつから就活の準備を始めたの?(自己分析やSPI)
A.今まで通りの11月。
Q.8月スタートに変わったんじゃなかったの?
A.だって学校の就職セミナーで今まで通りで進めとかないと危ないかもしれないって言われてたし、周りもそれくらいから少しずつ始めてたから。
Q.それで結局8月スタートだったの?あんたもう終わってるようだけど
A.半分以上は4月スタートだったよ。外資とかベンチャーはもっと早かった。8月にスタートするのは超大手の商社とか自動車メーカーに鉄鋼系とかの素材メーカー、リクルートとかかな。人材やウエディング系も早かった。
つまり、ある程度の大手までは結局いつも通りのスタートで、最大手が8月スタートのところもあるよくらい。
とのこと!!
要するに今年もほとんどが同じようにスタートしてたわけなのだ。そして弟いわく問題だったのが2点!!!
1点目
【内定をもらってからの保留ができない!】
正確には、内定をもらえたとしても保留期間が長くなりすぎて待ってもらえなくなった。
それはスタートが遅まったせいで、今まで通りで始まったところと遅いところで2,3か月もの間が空いてしまったためだ。
例えば、弟の場合は第一希望となる会社が二つあり、一つは4月から7月までの間で採用が行われた。彼は順調に選考を通り一つ目の第一希望の会社に5月頭に内定をもらった。しかし、もう1社は8月スタートのために受かったとしても9月以降、、、、それでは保留期間が2か月以上になってしまうために待ってもらえなかった。
2点目
【卒業論文含め、勉強や遊びが全くできない】
これは最悪なようだ。経団連は、学生の学習時間を確保するためにスタートを遅くしたというがそれは完全な逆効果となってしまった。
内定式は定年通り10月なので企業側は時間がないので焦り、多くの企業がいつも通りの時期にスタートした。学生はどちらになるか分からないため11月から準備し遅くて9月まで就職活動をするはめになった。
つまりは就職活動がいたずらに長引いたために、卒業論文を書く時間は奪われ、学生として最後に遊ぶ時間も奪われる人も多くいるようだ。
2016年の就職活動の時期は一体どうなるのか
で、結局のところ来年2016年の就職時期は一体いつになるわけ?
と疑問に思うところだと思う。
そこで7月の定例記者会見で、経団連の榊原定征会長が言及した内容を振り返ってみる。
来春入社の大学生の選考解禁日を8月1日とした経団連の新しい指針について、「抜本的には無理だが、何らかの改善は可能だ」と来年の採用活動を前に制度変更を検討する方針を示した。
これは企業側、学生側双方から不満が出ていることを受けた発言だ。
将来的に選考解禁日を従来の4月1日に戻す可能性についても「選択肢としてはあり得る」と述べた。
2017年春入社の大学生を対象にした来年の採用活動について「既に準備が進んでおり、大幅に変えることはできないが、何らかの改善ができるのではないか」と制度変更を検討する可能性を示唆してもいた。
さらには今年10月に行われる企業側への実態調査の結果によって「協定の内容を継続するか、しないかを含め検討したい」も述べた。「8月スタート」の弊害が大きければ従来の4月に選考開始日を戻すことも「選択肢としては当然ある」と明言した。
ということは今の時点で完全にこうなるとまでは言えないまでも一つ確実に言えることがある。
それは来年の就職活動も今年同様に11月以降からは準備は進めていかねばらないということである。
今の時点で可能性が50%以上あるということは、11月から始めていないと何か変更があった時には遅いのだ。
人生に大きく関わることである。
就活を前にしている人は、他人事ではなく、しっかり準備していこう。
※参考記事
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