比叡山延暦寺に伝わる最も過酷な荒行(激しく苦しい修行)、それは世界で最も過酷な修行と言われている。
その中でも最も厳しいとされる「堂入り」という修行を釜堀浩元さん(41)が終えた
「千日回峰行」とは
出典元
「千日回峰行」とは正しくは、「大峯千日回峰行」と言う。
その名の通り大峯山の頂上にある大峯山上本堂までの 往復48キロの山道(標高差1300m)を1000日間歩き続けるというもの。
しかも一日も休んではいけない。
山道は登山家さえ避けるほどの獣道
出典元
「一日の行程」
標高364メートルの蔵王堂を0時半に発ち、漆黒の中を提灯と杖を頼りに延々24キロの険しい山道を登り、8時過ぎに標高1719メートルの大峯山頂に至る。同じ道を下って15時半に帰堂、自ら掃除洗濯、翌日の準備をして19時に就寝、23時半には起床。
出典元
食べ物もおにぎりと500mlの水だけしか与えられず、一か月もすると栄養失調になり、爪も肌もボロボロになる。さらに40度近い気温の中で血液はドロドロになり血尿が頻繁に出るようになるという。
失敗したら?
実はこの荒行「千日回峰行」の「堂入り」までで成功確率は修行に修行を積んだ僧侶の方でさえ50%。
では、失敗は許されるのか?
答えは否。失敗したら自決をしなければならない。
故に持ち物として、修行者は常に首を括るための死出紐と呼ばれる麻紐と、両刃の短剣を持っている。
以前この修行に満行した塩沼亮潤氏もおっしゃっていたが、途中で高熱になっても薬は飲んではいけない、誰かの助けをもらってもいけない。
ましてや医者にかかるなどは絶対にできないという掟があるそうだ。
歩くだけじゃない?
そう、今回挑戦している釜堀浩元さんが成功したとされ、メディアでとりあげられているのが「堂入り」というメニューである。
それは歩くといったものではなく、九日間飲まず・食べず・寝ず・横にならずの『四無行』を行うというもの
「は?」
と思った。「いやいや、さすがに嘘でしょそれは(笑)」と思いたいが本当だ。
しかも、24時間監視の目があるのでズルはできない。横になることさえできずに10万回の心音を数えるという。
さらに!!
今回その「堂入り」という最も過酷な修行の一貫を終えた。この「堂入り」を満行したのは平成19年8年ぶりであり、戦後でも13人目
しかし、これで終われない。
次は通称「火炙り地獄」という修行があり、10万個の焚き木を燃やすという。
出典元
近くにいる僧侶たちは皆汗だくになるが、水分を失いに失っているため本人は汗ひとつかかない。
そして、これが終わった後にまた二年間歩き続け、終了するという行程である。
「これだけのことが果たして人間にできるのか?」、そう普通の人は思う。だからこそ、昔のように人々に信仰心があった時代では満行した者は「生き仏」として扱われた。
出典元
「千日回峰行」の末に悟ったこと
以前、「千日回峰行」を満行した塩沼亮潤氏がTEDで語った動画がある。
この中でこの行についての過酷さや、得たことなどを優しい声で語ってくれている。
興味がある人は是非見てほしい。
出典元
「よく反省すること」「よく感謝をすること」「思いやりを持つこと」
この三つを突き詰めていった。
もっと興味がある人はこちらのサイトで塩沼氏にていて書いてあるのを参考に
→「1300年で成功者は2人だけ! 1000日間48kmを歩き続け、脱落者は即切腹…過酷すぎる「大峯千日回峰行」を終えた僧の言葉
今挑戦している釜堀浩元さんが成功することを祈る。
合わせて読みたい記事一覧






