最近のテロに悩まされ海外旅行をためらう人は増加の一途をたどっている。
実際、海外旅行に行こうと思っても「どの国にISが多いのか」「どの国がテロの可能性が高いのか」を真っ先に考えると思う。
今や”華の都パリ”と言われた海外旅行でもトップクラスに人気の高かったフランス・パリでさえテロが起こり、海外旅行に不安を抱くのは当たり前である。
そこで、先日、外務省が発表した「テロの驚異マップ」を参考に「ISテロの可能性がある海外旅行先マップ」を発表するので参考にしてほしい。
ISテロの可能性がある海外旅行先
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このマップはイギリス外務省が発表した世界の国々の「テロの驚異」を示すもので、テロの危険性がある国ほど濃い色で表示されており、危険性が低い国は薄い色で表示されている。
これは国別のイスラム教信者の数や、イスラム国との関係性、これまでのテロ被害などから算出されたマップである。
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◆ テロの驚異:かなり高
イギリス、フランス、スペイン、ロシア、トルコ、アルジェリア、チュニジア、エジプト、リビア、ケニア、イエメン、インド、パキスタン、アフガニスタン、ミャンマー、タイほか
◆ テロの驚異:高
イタリア、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ギリシャ、ボスニア、ウクライナ、スーダン、イラン、マレーシア、中国、ペルー、パラグアイ、カメルーン、モロッコほか
◆ テロの驚異:低
オーストリア、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、ベラルーシ、フィンランド、ウズベキスタン、カザフスタン、ベネズエラ、アルゼンチンほか
◆ テロの驚異:かなり低
ポーランド、ハンガリー、スイス、スロベニア、モルドバ、トルクメニスタン、ベトナム、ラオス、モンゴル、メキシコ、コスタリカ、ニカラグア、ボリビア、ウルグアイ、台湾、韓国、北朝鮮、日本など
このようにマップとしては、テロの危険度を国別で表している。
だが、当たり前だが、これはあくまでデータ上のものであり「絶対」ではない。
現時点では日本も黄色だが、イスラム国から「日本を標的にする」と断言されいている以上は油断できない。
また2020年の東京オリンピックは恰好の的となる恐れがあり、それまでに危険度を表す色も変わってしまうかもしれない。
イスラム教=テロではない
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このマップはイスラム教の人口も参考に作られていて、それはデータとして間違っているものではない。
原因はアメリカのイラク戦争含め様々にあるが、イスラム教の中から生まれた組織であるのは間違いないからだ。
だが、ISやアルカイダといった組織は、聖典に書いてある教えを守らないどころか都合のいいように解釈し暴力的に相手を支配しようとする「イスラム過激派」である。
これはイスラム教とはもはや別物であり、世界三大宗教であり、16億人近くいるイスラム教の中の人口で見たらほんの一握りの人々である。
何よりも、イスラム教の聖典コーランには、「罪のない人を殺す者は全人類を殺したのと同じ」という一節があり、これを考えたら今のイスラム国がまったくイスラム教とは別物ということが分かる。
こちらのTwitterに上がった言葉のように他者への想像力が求められる。
私はムスリムではないが、卑劣なテロ行為は間違いなくイスラムの教えによるものではなく、ムスリムの大多数は善良な人々であろう。危機に陥った今こそ、我々はテロリストが持ち合わせていない他者への想像力と理解を示すべきだ。#NotInMyName
— なび (@Tallboy185) 2015, 11月 17
「Not in my name」
「私の名のもとにおいて行うのはやめてください」
今SNSで拡散されいているイスラム教の人たちの想いである。
先日、ISの者が逮捕された多くのイスラム教信者がいるマレーシア。そのマレーシア首相のナジブ・ラザクもサミットで「私たちの宗教の名を語るな」と明言した。
我々も他者への想像力を持って、いくべき時だろう。
あなたの安全な旅路を祈る。
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