色んなことに疲れる日々。
学校、仕事、恋に友人関係、部活や習い事。
どうでもいい事にも疲れて、そう思う自分にも疲れたり。
なんにもやる気が起きない事にも意外と心は疲れたりする。
そんなあなたに贈る、5つの心癒されるアニメ映画がある。
1.『秒速5センチメートル』
出典元
「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか」
あらすじ
<<”桜の花の落ちるスピードって知ってる?秒速5センチメートルなんだよ”。
小学生の頃から思い合う、遠野貴樹(13)と篠原明里(13)。しかし、親の転勤で2人は転校し離れ離れになってしまう。
明里は別れ際に想いを伝えることを踏みとどまり、貴樹は明里を想い続けることを心に誓った。
2人は文通を続けていたが、それも疎遠になり、距離と時間が2人の溝を深くする。高校生になった貴樹は、必死に強くなろうと、どこかに想いを置いて忘れようとするが。。。
幼い頃の決意との狭間で揺さぶられながも、前に進もうとしていた。
そして、お互いのいない世界で生きていくことを心に決め、最期の時を迎えた。>>
出典元
桜の花びらが、舞い降りていくスピードは秒速5センチメートルと言われている。そんな桜が舞い散るシーンから物語は始まる。
ひたすらに切ない心理描写が心にくる。手紙のやり取りから、貴樹が遠い明里のところまで中学生ながら懸命に向かう描写も。
2人だけの世界がそこにあり、基本ナレーション形式で物語が進んでいくので、まるで小説をみているかのように錯覚する。
どんなに時が経っても、どんなに離れても、心から消えない人がいる。でも、僕はもう前に進むんだ。最後はそれぞれが自分の道へと進んでいく。決してバッドエンドではないと思う。
新海誠監督の代表作であり、その背景美術の高さは圧倒的。
舞い散る桜に、降り積もる雪や、夕陽の中の薄暗い教室に田舎の風景。どの場面も心に残る一枚だ。
山崎まさよしの名曲「One More Time,One More Chanse」がはまってしょうがない。
2.『言の葉の庭』
出典元
「”愛”(あい)よりも昔、”孤愛”(こい)のものがたり」
あらすじ
<<靴職人を目指す15歳の男子高生、孝雄。新宿御苑の屋根付きベンチで出会った一人の女性。
彼女は昼間からビール片手に本を読み、つまみにチョコレートという不思議な女性。梅雨の時期、雨の日だけが二人で会えるという暗黙の了解の中
少しずつ打ち解けていきながら、いつしか孝雄はその女性に惹かれていった>>
出典元
この作品はとにっかく、映像が綺麗すぎる!
ため息が出るほどの映像美で、正直その映像だけで癒され満足する。
それほどまでに一つ一つのシーンがまるで一枚絵のように素晴らしい。
舞台は雨の日の新宿御苑から始まる。謎めいた年上の女性ユキノ、孝雄は雨の日には必ず会えるユキノに次第に惹かれていく。
靴職人を目指す15歳の少年と雨の日だけいるOLの恰好をした女性という設定も面白い。
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ストーリーはそれほどアップダウンもなくゆるやかに進んでいくので、疲れている時に何となく観るくらいの気持ちでも観れる。
それにその綺麗な映像に合った秦基博さんの「Rain」がたまらなくいいスパイスになる。
雨の優しくも繊細な情景と、二人の自然な会話がスーっと入ってくる。
そんな作品。
3.『帰ってきたドラえもん』
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「僕だけの力で君に勝たないと、ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ…!」
あらすじ
<<いつものようにジャイアンにいじめられ、ドラえもんに泣きつくのび太。だがドラえもんは憂鬱そうな感じを見せる。実はドラえもんは未来の世界へ帰らなければならなくなったのだ。のび太は必死に止めるが、別れが辛そうなドラえもんを見て、ドラえもんとの別れを受け入れる事にする。
最後の夜、2人は町を散歩する。その途中でドラえもんが少しその場を離れた間にジャイアンが現れ、相変わらずの言いがかりをつけて、のび太に喧嘩を仕掛けて来る。ドラえもんから心配を払拭させるべく、のび太は無謀を承知で、単身ジャイアンに挑むのだった。>>
何度見ても、何度見ても泣ける映画。
なんとなく泣きたい時、嫌な気持ちや辛い気持ちを浄化して欲しい時にはもってこいの作品だ。
国民的アニメとして、おなじみの「ドラえもん」。
そのドラえもんの最終回とも言われるこの作品の見どころは何と言っても、のび太君にある。
いつもは、困ったときはいつもドラえもんに頼るのび太君だが、未来に帰ってしまうドラえもんを心配させまいとあのガキ大将のジャイアンにも一人で向かっていく。何度倒されても諦めない。
「僕だけの力で君に勝たないと、ドラえもんが安心して未来に帰れないんだ…!」
この想いでのび太君は食い下がる。
音楽から綺麗な描写に、結末まで完璧なストーリー性で、最高の「ドラえもん」作品だと言える。
泣けること間違いなしの作品なので、金曜か土曜と次の日に仕事や学校がない日に観るのがおすすめ。
4.『心が叫びたがってるんだ』
出典元
「この世界で最も重大な罪は、言葉で人を傷つけることだ」
あらすじ
<<幼い頃に悪気もなく、何気なく言ってしまったある言葉をきっかけに、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。
自分を責めて落ち込む順の前に現れた現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。
「この世界で最も重大な罪は、言葉で人を傷つけることだ」
それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。
高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイトだった。本音を言わない、飄々とした少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折し自暴自棄になる元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼ら3人も順と同様にそれぞれ心に傷を持っていた。
担任の強引な押しにより出し物はミュージカルと決まったものの、気乗りしない様子のクラスメイト。しかし拓実だけは順の気持ちに気づいていた。>>
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のスタッフが送る青春群像劇。声を失った少女とそれぞれに悩みを抱える少年少女4人の心の傷、葛藤、絆を優しく描いた物語。
『あの花』同様に、少年少女たちの心の傷や葛藤を繊細に描いており、その中で成長していく様や一人ひとりのドラマが作品を盛り上げる。ちなみに舞台も「あの花」同様に秩父である。
誰もが思う、心の底では言いたいと思うことを言い出せない気持ちや、何となくで周りに合わせ、いつしか本音では話せなくなってしまう気持ちが共感できる。それでも、それでも言わないといけない、言うべきこともあると気づかされる。
ラストはハッピーながらも中々に切ない終わり方。
もやもやした時は、心の声を叫ぼう。
5.『Colorful』
「本当の色、自分の色なんて誰にも分からない。カラフルでいいんです。カラフルに生きてください。」
あらすじ
<<死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。「おめでとうございます、抽選にあたりました!」
そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために、現世いるだれかの体を借りて前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。
再挑戦の期間は約1年。その間に、前世で犯したあやまちの大きさを自覚すれば
無事に「ぼく」の魂は昇天し、輪廻のサイクルに戻ることができるという。
乗り移ったのは「小林真」という自殺したばかりの14歳の少年。
彼は絵が描くことが得意なようだが、
親友と呼べる友だちもいない、冴えない子だった。
しかも父親は自分だけよければいい偽善者で、母親はフラメンコの先生と浮気中。
好きな女の子は、中年オヤジと援助交際中。
小林真の身体に入ってよくよく周りを見て生きてみると、
世界はそんなに単純じゃないということが次第にわかってくる。
果たして、「ぼく」は自分の過ちに気づくことができるのか。>>
最初から引き込まれる設定な上に、陰気な小林真に全然性格の違った「ぼく」が乗り移ることでチグハグな様子が面白い。
基本は暗い雰囲気があるものの、小林真がなぜ自殺に至ったのか少しずつ明らかになっていくミステリアスな展開もある。
タイトルの「Colorful」
これがこのストーリーの根幹であり、それぞれが皆ちがってるのが当たり前で
みんな違っていい。それぞれの色を持って生きている。
そんなメッセージがある。
観終わった後の、心が優しくなって、今の自分の状況を受け入れて頑張っていこうと思える素敵な作品になっている。
ラストの「ぼく」が何者かという締めも素晴らしいオチ!
疲れてるあなたにはもってこいの作品かもしれない。
以上5つのアニメ映画を紹介させてもらったが、何かしらの癒しが必要だったら、どれでもいいので観て欲しい。
全てTSUTAYAで借りることができるし、インターネット上でも鑑賞可能であると思う。
何かやる気がでない、優しさや癒しが欲しい、心から泣きたい
そんな時におすすめのアニメ映画作品となっている。
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