海外インターンには興味があるけど、行く意味ってあるのだろうか…と、一歩踏み出せない人も多いのではないのだろうか。
私はアメリカにて計6ヶ月、タイにて1ヶ月の海外インターンの経験がある。
アメリカでは小売店、NPOの2社、タイではITベンチャーにてインターンとして雇ってもらった。
以上の海外インターンを通して数え切れないほどのことを学んだが、今回は5つのポイントにまとめた。
1. 仕事は仕事
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海外インターンというと華やかなイメージがある人も多いだろう。
私もその一人だった。そもそも学生だったので働いたことがなく、働くことに対して幻想を抱いていた。
しかし、海外インターンといっても場所が海外に移っただけで、仕事は仕事なのである。日本での仕事と同じように、華やかな面もある裏で、その何倍もの地道な作業が存在する。
私は企画や営業などの仕事もしていたが、企画も営業も、客先まわり以外は基本的にPCとにらめっこしていた。タイでは1日PCとにらめっこした末に屋台で買ってきたパッタイを事務所で一人で食べるなんて日もあった。
もちろん、企画の実施や英語での会議、プレゼン等もあり、「これぞ海外インターン!」という経験も沢山積ませてもらった。
ただ、そんな経験を毎日朝から晩までできるというわけではない。その裏の多くの地道な作業を懸命にこなした後に、華やかな面が待っていることを、これから海外インターンに挑戦しようと思っている人は心に留めよう。
2. 指示待ち人間=仕事なし
日本では協調性や奥ゆかしさが評価されることも多いが、海外では自己主張することが当たり前である。
自ら「この仕事がしたい。」とアピール、もしくは実行しない限り仕事は回ってこない。
一方私は典型的な指示待ち人間だった。アメリカの小売店でのインターンでは、指示されたこと以外のことは基本的にはやっていなかった。
ある日何もすることがなく、店でぼーっとしてると、突然社長がやってきて「インターンとはいえ社員と同程度の裁量を与えている。貴重な時間を使ってここにいるのに、成果を出したいと思わないの?」と言われ、はっとした。
その日を境に、私は積極的に動き、ビラを作成したり、広報企画を練ったり、自ら周囲の店に営業に行ったりした。思うように結果はでなかったものの、自主的に動く姿勢はもちろん、就業経験のなかった私にとって、様々な職種を経験できたこの経験はその後役に立ったことはいうまでもない。
3. 日常会話よりわかりやすい
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海外インターンに行きたいけど英語力が…と思う人も多いかもしれない。
しかし、仕事で使用する英語って意外と簡単なのである。会話において重要なポイントは、英語力ではなく「相手にコミュニケーションをする気があるかないか。」である。
最初インターンをした当時は、日常会話では仲の良い友人、もしくは日本人の英語に慣れているホストファミリーぐらいしか、私の下手な英語に付き合ってくれなかった。他のアメリカ人は多少は会話してくれるが、英語があまり通じないこともあり仲良くなることは難しかった。
しかし、ビジネスの場になると私の下手な英語でも相手側が聞こうとするため、日常会話よりもコミュニケーションをとることができた。
テレビ等で、流暢でなくても英語でビジネスをする人を見たことはないだろうか。英語はあくまでツールなのである。基本的な単語を話すことができれば、多少遅かろうが、発音が悪かろうが、海外インターンでは問題はないだろう。
4. 6PMに帰っていく社員たち
海外事情に詳しい人はご存知かとは思うが、海外の人は残業という概念がない。
もちろんイベント開催日等の特別な日には定時後もオフィスにいたが、それ以外の日は定時1分後には皆帰る準備。
定時後にキリの良いところまで終わらせようとしていた私に上司たちが帰れ帰れコール。「いや、キリのいいところまでやらせてくれよ…」とか思っていたが、彼らからすると定時に向けて全部片付けるんだよ!とのこと。これはアメリカでもタイでも同じだった。
残業大国、日本が実に見習うべき姿勢である。
5. 1日仕事したけど何も進まなかった
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海外だと日本では5分で終わることが1日かかってもできなかったりする。
なぜかって?海外の人は日本と比較すると「適当」だからだ。
無論、人や会社、国によるが。日本では顧客からの問い合わせには基本的に1日以内、遅くとも1週間以内には返事をする人が多いだろうが、海外では大半の人は返信しない、電話もかけ直さない。郵便局にいけば待たされ、荷物は遅れて届き、アポイントを取っても時間通りに来ない…。
こんなことは日常茶飯事である。苦労はしたが、日本人の私にとっての常識はここでの非常識なのだということを実感でき、グローバルで働く本質を知ることができた。
以上、海外インターンで学んだ5つのことである。
今振り返ると楽しかったことより苦しんだことの方が多いかもしれない。でもその苦しみこそ、成長の糧となったことは間違いない。海外インターンを少しでも考えている人は、是非実行に移してほしい。
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